豊島区池袋で会社設立・起業をお考えの方をサポート
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起業を決めたら、最初にすべきこと。
それは、どの分野で起業するかの決定です。
起業するからには、自分のやりたい事業がどのような戦場で、そこにはどういう競争相手がいて、どのように戦えば自分が思い描く将来の理想像に近づけるのかということを理解しておく必要があります。
起業分野を考えるにあたり、まずは事業コンセプトを考えましょう。
事業コンセプトの検討
事業コンセプトとは何のために起業するのかというあなた自身の想いであり、起業することによりあなが何を実現したいのかという理念です。
事業コンセプトを作ることにより、お客様は当然として会社の役員、従業員、仕入先など会社内外の関係者に、その事業を理解し、共感してもらえるメッセージとなります。
ファーストリテイリングが展開するユニクロ事業のコンセプトは「今までにない新しい価値をもつ服を創造し世界中のお客様に満足をお届けする」というものです。
このように端的で分かりやすい事業コンセプトを考えて、自分がどのような分野で起業するのかということを明確にしていきましょう。
それでは事業コンセプトをどのように考えていけば良いかというところに話を進めていきます。
1.果たすべき役割を考える
コンセプトには、経営者がこの事業で何を実現したいのかという理念が含まれていることが重要です。
理念とは、その事業を通じて社会に対してどのような役割を担っていくかということです。
事業を運営していくには、常に選択や判断が伴います。
その選択基準や判断基準となる理念がしっかりしていないと、目先の利益だけを追い求めて結果的に信用を失い、事業を続けていくことが難しくなるというケースが多いためです。
2.社会が求めていることを考える
「1.果たすべき役割を考える」で自分が社会に対して果たすべき役割を考えましたが、自分自身がどんなにそれを実現したくてもそれが社会に受け入れられなければ、ビジネスとして成立しません。
したがって、事業コンセプトを考えるにあたって社会が必要としていること、つまり、あなたの事業の商品やサービスがお客様にどのようなメリットがあるかを表現するものでなければなりません。
3.自分の強みを考える
事業コンセプトを考えていくにあたり次に必要な要素は、自分にできることは何かということです。
言いかえると自分の強みであり、これまで経験してきたこと、築いてきた人脈、持っている資格やスキル、性格など他社と比べて優れている点を考えます。
強みといっても大げさなものではなく人より計算が得意、味覚が優れている、その分野で長い経験がある、友人が多いというようなことで良いので、自分のことを見つめてみてください。
起業当初は資金的な余裕もないため、強みの部分に資源を集中していくことが必須になってきます。
4.特徴を考える
起業をするにあたり、あなたの商品やサービスがこれまでになかった画期的なものでない限り、市場には代替品や類似品がすでに存在しているものと考えられます。
そのような状態の市場で重要なのは、お客様の購買意欲につながる他社との違いをもっているかどうかということになります。
消費者が商品を購入する際の判断基準は、価格や性能などの数字的な基準よりもデザインやブランド、色、雰囲気などのイメージにより購入するケースも少なくはないと思います。
あなたの商品やサービスで、そのようなイメージを示すことができる特徴を検討してみてください。
事業コンセプトと起業分野の決定
上記で4つのポイントに考えて頂きましたが、これらを踏まえて事業コンセプトを決定します。
事業コンセプトを決定するうえで考えるべきこと、4つのポイントが重なる点を見つけることです。
先に記載したユニクロの事業コンセプトは「今までにない新しい価値をもつ服を創造し、世界中のお客様に
満足をお届けするでしたが、ユニクロ事業をこれは
①果たすべき役割⇒値段、機能、デザインで画期的なカジュアルウェアを開発し、グローバル起業として世界の人々に提供する
②社会が求めていること⇒これまで高価で買えなかった高機能、高デザインの服を低価格で購入したい
③強み⇒製造から小売りまでを自社で行える。顧客需要を蓄積するノウハウとそれを開発できる技術力。素材 メーカーとの交渉力。繊維産業で豊富な経験をもつ人材。
④特徴⇒高品質、高性能な服を低価格で提供できるという技術力、ノウハウ、ブランドイメージ
という4つのポイントの重なるところから作られていると考えられます。
このようなことから、まず起業を決めたら事業コンセプトを考えてみる。
そうすることで継続的に発展、拡大できるビジネスになるとともに、起業分野が見えてくると思います。